さて、今回の旅行。
憧れだった石垣島である。
まず福島空港まで車で行き、福島空港から那覇経由で石垣島!という動きである。
チョチョイのチョイ、なわけだ。
ところが、しょっぱなから珍騒動。
私達が使う航空会社がストを起こしやがった!
前日に旅行会社から連絡をもらい、ひょっとして欠航になる可能性もあるとは聞いていた。
空港で待ち合わせていたチョイ北村一樹似の係の人は言う。
「大抵は朝には回避されることが多いので、そんなに心配はしていなかったんですけどねェ」
その “大抵” に漏れてしまった私達。
どうだいこの確率。
このままキャンセルだと旅行代金は全額返金とのこと。
でなければ、別の便を手配して石垣までの席を取ってくれる、と。
福島空港から行けるのはあとは大阪行き。
きっとそこ経由で手配してくれるのかな? 別にそれでいいじゃん?
なんて甘いこと考えていたら、北村一樹似が教えてくれた。
団体に全部席を取られたらしい。
で、残りの道は羽田からしかないとのこと。
陸路の料金は全部航空会社持ってくれるらしい。
ちょっと予想外の成り行きで一瞬面食らった。
荷物はすぐチェックインしてしまうからそう持ち歩くこともないだろう、ということで結構多い。
それを持って、桜子背負って、これから東京・・・?
夫はすでに諦めモードである。
サンダル履きだし…、とあまり説得力のない弱気なことまで言い出す。
うんにゃ!!!
私達は行くのだ。
絶対絶対石垣に。
だって石垣島が私達を待っているのだから!
復路はストも終わってることだし、往路だけほんのちょっと頑張れば済むことだよ!
と励まし、やっと承諾を得た。
すぐにタクシーに乗り、郡山駅。
新幹線に乗り、山手線に乗り、モノレールに乗り・・・・
そんでもって着きました!! 羽田!!
羽田では、航空会社の連携プレーのマズさを見せつけられた。
話がまるで分かってなくて、夫はカウンターを変えさせられる度、何度同じ説明を繰り返していたことか。
おたくのグループ会社がスト起こしてこんな目に遭ってるんだから、せめてフォローはしっかりしてよ。 と言いたくなる。
おかげでエライ時間を取られ、駆け込んで搭乗する始末だった。
でも何とかお弁当はゲットし、空弁を楽しんだ。
那覇に到着。
ここが問題。
乗り換え時間は25分。
違う航空会社の飛行機に乗ることになっている。
そういえば夫が北村一樹似に聞いていた。
「25分で乗り換えは大丈夫ですか?」
すると
「だぁいじょうぶですよ。も~すぐに簡単にできますからっ」
楽しそうにすら見える彼。 そんな言葉をうのみにしていた私達。
そうは問屋が卸さなかった。
飛行機を降りるとゲートで係の人が大声で私達の名前を呼んでいた。
ここです、と返事する。
次の乗り口まで案内してくれるらしい。
夫が桜子を抱っこして私は自分のバッグを持ち、早足のその女性についていく。
が、早足だけではまるで足りないらしく
「すみません、時間がないもので少しお急ぎ頂いてもよろしいですか?」
はい、走れますよ。
と軽く返事をしてしまった。
すると、走る走る走る、どこまでも走るのだ。
なんでこんなトコでマラソン?と思いたくなるくらい延々と走り続ける。
なにせ航空会社が違うものだから、場所がひどく離れていたらしい。
エライ目に遭ったのが夫。
桜子抱っこして走るのにはやはり限度があった。
頑張ったけど、さすがに途中で息が切れてしまった。
そんな夫をよそにキャッキャ一人平和そうに笑っている桜子。
私もバッグひとつとはいえ、ぎゅうぎゅうに詰まっているそれは十分に重さがある。
女性は “こりゃだめだ” といわんばかりに
「先に行って手続きをして参ります。」
荷物がないにしても、ヒールを履いてあの距離を走り続けてまったく平気な顔だ。
ただ、時間との戦いに必死なだけだ。
そんなランニング乗り継ぎをなんとかクリアし、石垣島への飛行機に飛び乗る。
汗をダクダク流してハーハ-言って最後に搭乗してきた騒々しい夫婦に、CAさんがそっとおしぼりを差し出してくれた。
そんな予想だにしなかった体力のいる移動ではあったが、も~ここまでくりゃ~あとは石垣に着くだけなのだ。
汗をふきながら、どーだトラブルに打ち勝ってやったぞ、とどこか誇らしげな気分に浸っていた。
もらったお水が最高においしかった。
石垣島ではどんなことが起こるかな?