もう地元のスキー場はぼちぼち営業を始めている。
地元人には手軽に、思いついた日にだって簡単にスキー場に行けるからありがたい。
ま、スキー、スノボーをするならば、の話だが。
そんなウィンタースポーツとは無縁の人間にとって雪国での生活は、寒い、不便、仕事が増える、そんなんばっかで、スキー場が近かろうが遠かろうが、そんなこと知ったこっちゃない。
私もそんな一人だった。
スキーが嫌いだったから。 もちろん、スノボーなどというスキーよりも大それたスポーツに挑戦するわけもなかった。
小学生の頃、冬の体育の時間はスキーだった。
もう、嫌で嫌で・・・
しかも、何週間にいっぺんだったか、土曜日には学区内にある小高い山の小さなスキー場に出向いて、午前中一杯スキー教室を受ける、という余計なことまで学校はしてくれた。
学校からそのスキー場まで、えっちらおっちら自分のスキーをかかえ、歩いて行くのだ。
(でもそれは私たちの時代の話で、のちにバス移動になったと聞いた。 その悔しさといったら・・)
天気の良い日はまだいい。
一度、スキーをやっている途中で吹雪になり、でも当然そのまま終了時間まで遂行。
ズルしてどこかに逃げこもうにも無人スキー場に逃げ場はない。
スキー教室が終わると、解散間際にパック牛乳を渡される。
そして猛吹雪の中、体育ずわりをして皆それを飲んだ。
なぜこんな思いを・・と思いながら飲んだ記憶がある。
重い、寒い、怖い、疲れる、そんな悪い印象ばかりに振り回され、スキーを楽しめるわけがない。
というわけでスキーを嫌いになったようだ。
そんな私が、スキー大好き!という夫とめぐり合ってしまったのだから結果はおのずと知れている。
スキー場にひっぱり出された。
最初に夫とスキーをした時は、私が最後にスキーをした時から裕に10年は経っていたと思う。
もともと最低レベルのモチベーションで行ってるのに、久しぶりのスキーに恐怖以外蘇ってくるものはない。
坂を滑りきれずに半べそをかいて夫に八つ当たりをした。
それでも、数をこなしていくうち、とりあえずの滑走もできるようにはなるようだ。
一式そろえた。
スキーウェアは、レディスだと袖がツンツルテンのものしかなく (防寒にはこだわったので)、仕方なくメンズを買った。
ああ、もっとかわいいのが良かった・・
黒ずくめの かっこいい系であるがために、うまい人に見られてしまうではないか。
でも、もうなんでもいいやと思って。
あんなに嫌ってたスキーでも、始めると “もうちょっとはうまくなりたいなぁ” などと思うのだから、人の欲とは尽きない。