呼び間違い
家にいる時、よく我が愛娘と我が愛猫の名前を間違えて呼んでしまう。
「さくらこ~! あ、間違えた。 モカ~~!」
「モカ~! あ、間違えた。 さくらこ~~!」
しかたがないのだ。
ひっきりなしに呼びつける対象が唯一このふたつなのだから、ついごっちゃになる。
この呼びつけるという対象に夫の名前がないだけ偉いではないか、アタシ。
ここで、モカをたかが猫、たかがペットと侮ることなかれ。
自負していることだが、私はこの猫を心の底から愛している。
だから、桜子は自分のお腹を痛めて産んだ子供、モカはペットと言えども愛情に格差はない。
そんなわけで、このふたつの名前の呼び間違いは起こって当然なくらいなのだ。
でも。
これはあくまで自分の中でだけのことだったのだ。
少し前、友人が2人目の赤ちゃんを出産したということで自宅にお祝い物を渡しに行った時。
男の子の誕生で、その赤ちゃんの名前を聞いた。
上も男の子なので、お兄ちゃんと漢字ひとつはおそろいの名前に。
パパ、ママが口を揃えて言う。
「2人の名前を言い間違えちゃって大変・・・
」
私はその感想にダイレクトに共感してしまった。
で、つい反射的に答えてしまった。
「あ~、だよねぇ!うちも桜子と猫の名前しょっちゅう間違えるもん。 そんな感じだよねぇ!」
何もハツラツと言わなくても・・・![]()
「そ、それとは違うと思うけど・・・」
完璧に笑いがひきつっていた2人であった。
だよねえ。
一呼吸おいて考えるべきだった。
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